あるべき姿とは
許認可にせよ届出にせよ、要件というのがあるわけでして。当然その要件を満たしていないと行政機関というのは受理してもらえなかったりするわけです。
当然どこから見ても確実に要件を満たしている形にするのがあるべき姿だと思っているのですが、「そういう仕事のやり方しかできないのならAIにとって変わられるよ?」と言われることもあります。
確実に○を揃えてから出すのはAIでもできて、人の仕事としてはいかにグレーを白に見せるかが腕の見せどころだ。という解釈のようですが。特に環境法令遵守問題というのは、そもそも環境法令を守ることが前提なので、法令を守るという要件をグレーのままにしておいて要件を通そうというのは、ひらたく言うと「行政機関をダマそう」という意図に聞こえてしまうのです。それって虚偽の報告しなさいって言ってるのと同じじゃないでしょうか。
そうではなくて、このままだと要件を満たさないから、こういうことをすれば遵守できるよ?という切り返しができることが人間の役割なのかと思っています。
ただ悲しいかな、環境法令に対する世間のコンプライアンス意識って企業にもよると思うのですが、大手でも全然ダメなところはダメなんですよね。そういうところは表向きはコンプライアンスを一番大事にしましょうと言うものの、実態は生産一番、安全二番、環境なんか何番目?って感じのところもあるんです。
そういうところはそもそも提案しても聞く耳すらもってもらえない。今のままでなんとかどうにかして。しか考えてないのです。
私はダメなものはダメとしか言わないし、それでも突き進むのであれば私は関与致しません。虚偽報告したくありませんから。法令を守るのかどうかはまず本人の意識からです。